カンボジアで向かえる3.11
カンボジア・ターポン小学校建設：67日目
当時の東日本大震災の時、
自分は千葉県の成田市にいた。
仕事中で勤めていた会社の建物の中で被災した。
揺れが始まってから収まる気配がなかったので、
とりあえず近くの倒れ無さそうな棚の柱を握った。
作業場内の上の方を見上げると、
積み上げられていた荷物やアイテムなどが、
段ボール箱ごと揺さぶられてその内のいくつかが床に落っこちてきた。
自分の近くには頭上から落ちてくるものは何もなかったので、
とにかく割れたアイテムの破片などが飛んできても逃げられるような態勢をとってやり過ごす。
なんせ揺れが大きくて動くに動けなかったから。
段々収まってきて揺れが止んだように感じる頃に、
とにかく急いで建物の外に避難するようにという指示が出た。
外に避難すると自分以外の沢山の従業員が建物から離れた場所に避難をしていた。
この時には確かに揺れは収まっていたはずだが、
長く強い揺れの影響でまだ足元が揺れているようなふらふらするような感覚にしばらく襲われた。
その後、2度目の大きな揺れ。
さすがに現場はパニックに陥った。
揺れが完全に収まってから、
まずは状況の確認と各作業エリアの片付けや整理整頓が行われた。
自分もすぐに帰った方がいいかとも考えたが、
社内に残って作業エリアの片付けの手伝いと若干の担当作業を終えてから帰ることにした。
部屋に戻ると、
出社前に洗っておいたマグカップがキッチンの床に転がっていた。
落ちた衝撃で割れていた。
寿命だったか。
幸いにも目立った損害はこれだけだった。
マグカップ一個。
自分は未曽有の震災を生き延びることができたらしい,,,,,,,,,
2016/3/11
オカユ合流。
朝07:45。
クラチェ市街地を出発。
今朝はまず、
印刷業者に向かった。
何を印刷するのか。
梁に書く文字を印刷してキレイに書き写すためだ。
例えば,,,,,,,,,
「SPECIAL THANKS」
「PROJECT MEMBER」
「279 PROJECT」
「Dream Link」
などなど。
ターポン小学校に到着。
梁への名前書きと窓枠&ドア枠のニス塗りを行ッた。
昼の時間に
3.11の東日本大震災で亡くなった方々へ、
哀悼の意を表して1分間の黙祷を行ッた。
私達は偶然にもあの震災を生き延びることが出来た。
そして、
その上でここクラチェという場所で巡り会い、
色々な話をし、同じ時間を共有している。
不思議なご縁だと思う。
また、
時間の経過と共に忘れがちなこの記憶を、
1年に一度思い返すことを忘れてはいけないなと思ッた。
発案者のカオリン、ありがとう。
気を取り直して、
休憩中の元気な様子をどうぞ！！
さぁ、
午後も作業の続きだ！
夕方になってもまだまだ元気！
作業後は恒例のエンジンで締める。
夕飯はいつもの大衆食堂へ。
今日もお腹も心も満足よ♡
日本が震災に見舞われた何度目かのこの日。
カンボジアの地でこの日を迎えることになるなんて
当時の自分には想像もつかなかった。
さぁ、
明日も小学校建設の仕上げだ！！
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